築16年の1戸建てにお住まいのMさん。長い年月を経た床や天井の壁紙の汚れがずいぶん目立つようになってきたのをきっかけに、 壁紙の張替えを検討していました。そしていろいろ調べはじめ、辿り着いたのが「珪藻土(けいそうど)壁」。ビニールクロスとは違う味わい、ビニールクロスにはない優れた機能に興味を引かれたMさん、この「珪藻土」を使ってみることを決心しました。
Mさんが使うことになった「珪藻土」とは、いったいどんなものでしょうか? 珪藻土とは、太古の昔に地球を覆っていた計藻類の死骸が湖底や海底に堆積して粘土質と混じったものです。珪藻土の焼成品は、七輪やコンロ、水がめなど古くから庶民の生活の道具として使われてきました。 現在では食品のろ過材や、ごみ焼却場で発生する硫黄酸化物・塩化水素・ダイオキシンなどの除去行程の反応補助材などとして主に工業用に使われています。
ところが最近、珪藻土の優れた特質が発見され、「健康素材」として注目されています。 ○消臭・空気清浄能力 ○保湿・調湿能力 ○断熱・保冷・省エネ効果 ○防音・遮音効果 ○優れた耐火性 ○防水性 などです。 この優れた特性を生かし、住宅の塗装用に新しく開発されたのが、「珪藻土建材」なのです。 産業廃棄物が発生しない、地球に優しい工法です。 気になる費用の面も、左官屋さんがコテで塗るよりもはるかにローコスト。ビニールクロスの張替えに比べても、わずかな予算アップで済みます。